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2円が交わる条件は上図のように三角形ができればよいわけだから、半径を$r_{1},r_{2}$,中心間の距離を$d$とすれば
   $|r_{1}-r_{2}| \leq d \leq r_{1}+r_{2}$
である。辺々を2乗して
   $(\frac{a}{|1-a^2|}-\frac{b}{|1-b^2|})^2 \leq (\frac{1}{1-a^2})^2 + (\frac{1}{1-b^2})^2 \leq (\frac{a}{|1-a^2|} + \frac{b}{|1-b^2|})^2$
   $\frac{a^2}{(1-a^2)^2} - \frac{2ab}{|1-a^2||1-b^2|} + \frac{b^2}{(1-b^2)^2} \leq \frac{1}{(1-a^2)^2}+\frac{1}{(1-b^2)^2} \leq \frac{a^2}{(1-a^2)^2} + \frac{2ab}{|1-a^2||1-b^2|} + \frac{b^2}{(1-b^2)^2}$
   $\frac{-2ab}{|1-a^2||1-b^2| }\leq \frac{1-a^2}{(1-a^2)^2} +\frac{1-b^2}{(1-b^2)^2} \leq \frac{2ab}{|1-a^2||1-b^2|} $
   $| \frac{1}{1-a^2} +\frac{1}{1-b^2 } | \leq \frac{2ab}{|1-a^2||1-b^2|} $
辺々に$|(1-a^2)(1-b^2)|$を掛けて
   $|2-a^2-b^2)| \leq 2ab$
   $-2ab \leq 2-a^2-b^2 \leq 2ab$
   $(a-b)^2 \leq 2 \leq (a+b)^2$
よって
   $a+b \geq \sqrt{2}$ かつ $-\sqrt{2} \leq a-b \leq \sqrt{2}$(ただし$a \neq 1,b \neq 1$)
である。
(イ) $a=1$かつ$b=1$、すなわち$(a,b)=(1,1)$のとき
縦線と横線の垂直2等分線だから、ぶつかる。
(ウ) ア、イ以外のとき
$a=1$のときは直線$x=1/2$だから、これに一方の円をぶつけるには、その円の半径を$1/2$以上にすればよい。だから
   $\frac{b}{|1-b^2|} \geq \frac{1}{2}$
   $-2b \leq 1-b^2 \leq 2b$
この連立2次不等式を解くと
   $\sqrt{2}-1 \leq b \leq \sqrt{2}+1$(ただし$b \neq 1$)
である。$b=1$のときも、上と同様である。
   
ということは、アの答の但し書きで除いた部分(赤い線分)が充填されることになる。
結局、求めるべき領域は上図の、赤線を充填した水色部分(境界を含む)である。
【答】 $b \geq -a +\sqrt{2}$ かつ $a-\sqrt{2} \leq b \leq a+\sqrt{2}$

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【問題6】 $x-2y+1=0$…@, $3x+2y-6=0$…A, $ax-3y+2=0$…B で表される3直線があり、
(1) この3直線が三角形を作らないように定数$a$を定めよ。
(2) この3直線が直角三角形を作る定数$a$を定めよ。---


の出し方を教えてください。お願いします。
【解】 (1) 法線ベクトルが平行になればよい。
   $a :-3 = 1 : -2 $
から、外項の積=内項の積で
   $a=3/2$
または
   $a :-3 = 3 : 2$
から
   $a=-9/2$
あと、第3の直線が2直線の交点$(5/4, 9/8)$を通るときがあるので
   $a(5/4)-3(9/8)+2=0 \Rightarrow 11/10$
【答】 $a=3/2,-9/2,11/10$

(2) 垂直は法線ベクトルの内積=0 により
   $1 a +(-2)\cdot(-3)=0 \Rightarrow a=-6$
   $3 a + 2\cdot (-3)=0\Rightarrow a=2$
【答】 $a=-6,2$

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【問題7】 次の媒介変数表示は、どのような曲線を表すか。---
(1) $x=3 \cos\theta , y=3 \sin\theta$
(2) $x=5\cos\theta,y=2\sin\theta$
(3) $x=3/\cos\theta,y=4\tan\theta$
(4) $x=4\cos\theta+2 ,y=3\sin\theta?1$


【解】 $\cos^2 \theta +\sin^2 \theta=1$ に代入します。
(1) $(x/3)^2+(y/3)^2=1$ より
   $x^2+y^2=9$
原点中心、半径 $3$ の円。
   
(2) $(x/5)^2+(y/2)^2=1$ より
   $\frac{x^2}{25}+\frac{y^2}{4}=1$
原点中心、長軸 $10$, 短軸 $4$ の楕円。
   
(3) 先の公式の両辺を $\cos^2$ で割れば
   $1+\tan^2\theta =\frac{1}{\cos^2\theta}$
だから
   $1+(y/4)^2=(x/3)^2$
   $\frac{x^2}{9} -\frac{y^2}{16}=1$
   
頂点が $(\pm 3,0)$ で漸近線が$y=\pm (4/3)x$ の双曲線。
(4) $\cos\theta =(x-2)/4,\sin\theta=(y+1)/3$ のように変形して
   $\frac{(x-2)^2}{16}+\frac{(y+1)^2}{9}=1$
点$(2,-1)$ が中心、長軸 $8$, 短軸 $6$ の楕円。
   
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【問題8】 $(x?1)^4+y^2=25$ …@のとき $f (x, y)=3(x?1)^2+4y$ の最大値,最小値をそれぞれ求めよ。---

【解】 $(x-1)^2=|t|$ とおけば、@は
   $t^2+y^2=25$(円)
になり、$f(x,y)$ は
   $3 |t| +4y=k$
という折線になる。
   

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