完全5度の対数(底を2とする)を考えてみよう。
$ \log_{2} (\frac{3}{2})^{12}= \log_{2} 2^{7} $
より
$ \log_{2} \frac{3}{2}= \frac{7}{12} $
(この式は $\frac{3}{2}= (\sqrt[12]{2})^{7}$ と同値である。)
だから、この対数を円形対数尺(図参照)上に表わすと、210度回転することに相当する。
ピアノの鍵盤で言うと、半音7個分離れた音(低い方がCなら、高い方はG)を同時に奏でることにあたる。
これって、ドミソの三和音の真ん中(ミ)が抜けたものである。
完全五度を次々とつないでいくと、対数尺上を210度ずつ回転することになるから、Cから始めて7音取ると
C→G→D→A→E→B→F#
のように移っていくことになる。これらをGから低い順に並べ替えると、下記の五線譜に示したようにト長調ができる。