(誤答例1) 1個目が黒のとき、袋の中が(黒黒)である条件付き確率だから、ベイズの定理である。
A:黒石2個
B:黒石1個
C:黒石0個
の3つの事象のうちのどれかが起きていたわけだが、この3つのおのおのが生起する確率(事前確率と言う)は等しいと考えると、
P(A)=P(B)=P(C)=1/3
である。問題の条件つき確率は
$ P_{K}(KK) $$= \frac{\frac{1}{3}}{\frac{1}{3}+\frac{1}{3} \times \frac{1}{2} } = \frac{2}{3}$
ということで答は2/3である。
どこが間違いかというと、袋に黒石が何個含まれているかという場合が3つあって、その各場合の起こる確率が等しい(従って1/3)としたところがおかしいのである。
(誤答例2) コインを2枚同時に投げて
(表表),(表裏),(裏裏)
の起こる確率はそれぞれ 1/4, 2/4, 1/4 であるのだから、碁石の場合も
P(A)=1/4, P(B)=2/4, P(C)=1/4
としてみたらどうなるか。この値を使ってベイズの定理を適用すると
$ P_{K}(KK) = \frac{\frac{1}{4}}{\frac{1}{4}+\frac{2}{4} \times \frac{1}{2} }=\frac{1}{2}$
となって、今度はなんと 1/2 が答となる。間違いの原因は誤答例1と同じ。
A,B,Cの各確率がこのように、どうにでも決められるのだ。だから、答はどのようにでもなる。答を一つに決めることはできない。
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