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この単価が、45(円/部)以下になればいいのだから、
   $ \frac{5000+42(x-100)}{x} \leq 45 $
という不等式ができる。
これは1次不等式ではないが、分母を払えば
   $ 5000+42(x-100 ) \leq 45x $
$x$ は題意から正だから、両辺を $x$ 倍しても不等号の向きは変わらないということに注意しよう。これを解くと
   $ x \geq 266.6 \cdots $
答が小数ということはありえないから……。

数値を丸めるには、「四捨五入」、「切り上げ」、「切り捨て」があるわけだが、今の場合は題意から切り上げになる。
ともかく、267枚以上印刷すれば1枚あたりのコストが所期通りに安くなるということが分かった。■

しかし267枚以上印刷すれば得するって話ではない。本当の正解は「必要な枚数だけ印刷する」じゃないのだろうか。たくさん印刷すれば単価が安くなるのは分かるが、不必要に印刷しても廃棄処分になるだけだ。何のために単価を気にしているのか、よく分からない。
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【2 単価だけの問題】

(問題2) 1個120円の洋菓子と1個80円の和菓子を合わせて30個買い、100円の箱に詰めてもらう。箱代と合わせた予算が3000円以下で、洋菓子をできるだけ多く買うとき、洋菓子は最大何個買えるか。
(解) 洋菓子を$x$個買うとして表を作ろう。
   

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