不定方程式ax+by=dの特殊解の求め方(互除法による)
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【音声入り動画による説明】
- $q_{1}$ を 1 に置き換える。(これを「最初はグー」でなく「最初は1」と覚える。)
すなわち $q_{1} :=1$
- 商の列の最も左にある3数に対し、たし算とかけ算を行う。すなわち
$ q_{1} + q_{2} \times q_{3}$ を計算し、$q_{3}$ をこの数で置き換える。すなわち
$q_{3} := q_{1} + q_{2} \times q_{3}$
- 「商の列の最も左にある3数」というのをすべて一つ右隣の数で置き換える。
すなわち $ q_{3} := q_{i+3}, q_{2} := q_{i+2}, q_{1} := q_{i+1}$
- 2. に戻って、繰り返す。いつまで繰り返すかというと、「商の列の最も左にある3数」が一つずつ右にずれていって、$ q_{n-2}, q_{n-1},
q_{n}$ に到達するまでである。
商の列の、最後と最後から2番目の数$ q_{n-1}, q_{n}$ が特殊解から符号を除いたものである。
a,b とたすき掛けを行うと、
$ a \times q_{n-1} - b \times q_{n} = \pm 1$
になるので、
(ア) $1$ ならば $x=q_{n-1},y=-q_{n}$
(イ) $-1$ ならば $x=-q_{n-1},y=q_{n}$
が特殊解になる。
